みなさんはウミガメの生態系について詳しく知っていますか?
私は小さい頃に、卵からふ化したウミガメを海に放流させる体験をしました。
当時は、幼く知識がないことから、無事に大きく育ってくれたらいいなと思い、参加した記憶があります。
しかし、ウミガメの生態系を知った今、放流というとても危険な行為だったと理解しました。
今回はウミガメの
・放流の危険性
・生態系
についてまとめました。
少しでも多くの方に読んでいただき、知識を共有していただければと思います。
最後まで楽しんでご覧ください。
ウミガメ放流の危険性!
引用元 毎日新聞
みなさんも“ウミガメの子どもの放流会”について一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
放流会では参加者を集めて、生まれた子ガメを人間の手で海へかえします。
ウミガメの保全活動として、また生命の神秘を感じられる機会である放流会ですが、大きな危険性があるのです。
卵からふ化したウミガメは、お腹の中に卵黄という栄養袋を持って生まれてきます。
通常、自然の子ガメは、暗くなった真夜中に浜から一目散に泳ぎ出します。
日中は、魚や鳥の活動時間帯となり、自分たちが餌食になる危険性を知っているからです。
しかし、放流会では、人間の都合で日程が決められ、日中に開始されることが多く存在します。
放流会の現状は、子ガメの卵黄の栄養をどんどん消費してしまい、更に危険に晒される日中に泳ぎだすことを余儀なくされて、大半が餌食になってしまう。これでは、エサの豊富な沖にたどりつける可能性が減ってしまいます。
生まれたばかりの子ガメは24時間以内に沖まで出ないと、体力を失って生き残れない。それが、日中まで待って放流すると、その段階で何時間もロスしているうえ、日中は魚や鳥の活動時間帯に当たり、大半が餌食になるという。
引用元 奄美海洋生物研究会
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ウミガメの生態系を知って命を大切にしよう
私たち一人一人が、ウミガメの生態系を知って命を大切にすることが必要です。
間違った放流会は、子ガメにとって悪影響となってしまいます。
もちろん、放流会に参加される方は、本人や自身の子どもに命の大切さを感じること、ウミガメの保全になると信じて来てくださっているのだと思います。
それでも、ウミガメを保全目的で開催された放流会が、子ガメの命を危険に晒す現状を変えていかなければなりません。
例えば、ふ化直前の卵を保護し、日光や外敵から守り、子ガメがその日に生まれていれば、夜間に海にかえす放流会にしてその場に立ち会えるようにする。
また、日中に外に出てしまった子ガメを保護して、その日の夜間に放流するようにする。
難しいのであれば、ウミガメの放流会をなくし、「代わりにウミガメの観察会を開き、なぜ放流会が望ましくないか伝えることで、より考えを深めるようにする」などをアプローチの仕方を変えていけば、ウミガメの保全に繋がり、命の大切さを学べるのではないでしょうか。
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まとめ
ウミガメ放流の危険性や生態系についてまとめました。
ウミガメ放流を、人間の都合でウミガメの子どもを長時間放置し、日中に放流することは子ガメの保全には繋がらず、むしろ危険に晒してしまう。
ウミガメの子どもの生態系は、卵黄がとても大切な役割を果たしており、体力や時間に限りがある。
そのため、子ガメはできるだけ夜間に行動して、エサの豊富な沖にたどりつく必要がある。
一人でも多くの人がウミガメについて理解し、命を大切にする保全活動に関心を持ってもらえればと思います。