エンタメ

3人の監督集団「5月」とは?香川照之「宮松と山下」の監督経歴と他の作品も

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

俳優の香川照之さん主演の映画『宮松と山下』が11月18日に公開されます。

香川照之さんが主演される映画は、2008年以来の作品です。

また、この映画は、過去にカンヌ国際映画祭から正式招待を受け、2本の短編映画を手掛けた3人の監督集団「5月」による長編作品として大きな話題になっています。

3人の監督集団「5月」とは、いったい誰のことでどのような映画が作られているのでしょうか?

今回は、3人の監督の経歴や映画作品についてまとめました。

最後まで楽しんでご覧ください。

3人の監督集団「5月」とは?

監督集団「5月」とは、関友太郎氏・平瀬謙太朗氏・佐藤雅彦氏の3人で活動している映画監督集団です。

2011年、「手法がテーマを担う」というコンセプトのもと、新しい映画表現の開拓を目指した仲間3人で発足したのが”c-project”です。

”c-project”とは、いわゆる、映画制作プロジェクトで、東京藝術大学大学院映像研究科の佐藤雅彦研究室から生まれました。

2011年発足し活動を続けていた”c-project”ですが、2020年、更に活動を拡大・加速していくために、「株式会社5月」として、新たに会社組織として立ち上がりました。

活動内容や映画作品は、最後の見出しで紹介いたします。

3人の監督集団”c-project”が発足したいきさつとは?

東京藝術大学大学院、佐藤研究室の卒業生メンバー、関友太郎氏と平瀬謙太朗氏は、非常に優秀な生徒でした。

普通の学生ならば卒業制作で手一杯なのに、9月にはめどが立っていて、”せっかくだから皆でなにか作ろう”と、佐藤雅彦氏がc-projectを持ち掛けたのです。

“c”とは、カンヌの“c”を意味しています。

カンヌを目指すプロジェクトとして、発足しました。

そして出来上がったのが、短編作品『八芳園』。

『八芳園』は、カンヌ映画祭の短編部門にノミネートされるという快挙をとげたのです。

スポンサーリンク

3人の監督集団「5月」/香川照之主演作品・宮永と山下の監督経歴まとめ

香川照之主演作品「宮永と山下」は、3人の監督集団「5月」関友太郎氏・平瀬謙太朗氏・佐藤雅彦氏の3人の監督により作成されました。

3人の監督の経歴をそれぞれ詳しく紹介いたします。

3人の監督集団「5月」:佐藤雅彦氏の経歴

佐藤雅彦氏は、クリエイティブディレクターで、東京芸術大学教授です。

1999年1月に発表された、NHK・Eテレの大ヒット作『だんご3兄弟』で作詞と企画を務めた人物です。

さらに、同じくNHKで、4~6歳児を対象にした、考え方を育てる番組「ピタゴラスイッチ」の企画や監修を担っています。

名前:佐藤雅彦

生年月日:1954年3月28日(2022年9月現在68歳)

出身地:静岡県沼津市

出身高校:静岡県立沼津東高等学校

出身大学:東京大学教育学部教育学科

【経歴】

1977年:電通入社・セールスプロモーション局配属

1987年:クリエーター選抜試験(転局試験)合格。第4クリエーティブディレクション局異動。

電通退社後:独立・企画会社「TOPICS」設立

1999年:慶應義塾大学環境情報学部教授

2006年:東京芸術大学大学院映像研究科教授

【実績】

CMプランナーとして湖池屋の『スコーン』、『ポリンキー』、『ドンタコス』や、NECの『バザールでござーる』など、様々なヒットCMやテレビ番組のコーナー企画などを手がける。

3人の監督集団「5月」:関友太郎氏の経歴

関友太郎氏は、NHKのドラマ演出者。

2017年1月18日、NHK BSプレミアムにて放送された『朗読屋』(ろうどくや)を演出。

山口出身の詩人・中原中也の詩を中心に、詩の朗読に山口の美しい風景を絡めてファンタジックで心温まる物語です。

名前:関友太郎

生年月日:1987年 (年齢 35歳)

3人の監督集団「5月」:平瀬謙太朗監督の経歴

平瀬謙太朗氏は、多岐にわたりメディアデザインを手がけています。

名前:平瀬謙太朗

生年月日:1986年 (年齢 36歳)

出身地:サンフランシスコ

2010年:東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻進学

2013年:『CANOPUS』設立。

慶応義塾大学SFC脇田玲研究室にてデザインとコンピューティングを学び、佐藤雅彦研究室にてメディアデザインを専攻。

3人の監督集団「5月」の映画作品とは?

3人の監督集団「5月」では、短編映画を3作品作成しています。

『八芳園』(2014年/12分)

2014年度カンヌ国際映画祭・短編コンペティション部門に正式招待された作品です。

『父 帰る』(2016年/34分)

実際に行われた映画のキャスティング・オーディションの記録映像を編集して作られた劇映画。

そのため、フィクション作品であると同時にドキュメンタリー作品でもあります。

『どちらを』(2018年/14分)

川村元気氏と共同監督として制作。

旅に出た親子を黒木華・吉沢太陽、父を柳楽優弥が演じています。

この作品も、2017年度カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に正式招待されました。

柳楽優弥さん、黒木華さん、など、世界的な評価のある俳優さんが出演しています。

カンヌ映画祭に2作もノミネートされたc-projectの作品ですが、これからも3作目、4作目と短編を続けていくのか、それとも長編の構想もあるのか、メンバーで葛藤する時期もあったそうです。

短編のおもしろさというのも勿論あるのですが、長編映画へのあこがれもあるのです。

それから5年経ったいま、まさに長編映画『宮松と山下』が完成しました。

しかも、今年で70回目を迎えたスペインの「サン・セバスティアン国際映画祭」New Directors部門に正式招待され、現地時間2022年9月20日、ワールドプレミア上映が行われたというのですから、作品の偉大さにはおどろきです。

『宮松と山下』を完成度の高い作品に作り上げたのが、主演を務めた香川照之さんというわけですね。

まとめ

今回は、香川照之さん主演映画の『宮松と山下』を手掛けた「3人の監督集団「5月」を紹介いたしました。

いかがでしたでしょうか。

あらためて、香川照之さんの演技や表現力のすばらしさを、しっかり目に焼き付けておきたいものです。

error: Content is protected !!